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保険とは

保険はその契約者の財産や生命、健康などの危険に対し、金銭面での損失をカバーする事業です。

日本では、国がかかわる健康保険や介護保険、労働保険、年金保険などがあり、医療費や介護費、失業時の生活費、または老後の生活支援の一部となっています。

一方、民間では生命保険と損害保険、医療保険など第三分野の三業態に分かれています。保険期間は、生命保険が数年〜終身と貯蓄的な性格を持つものが多く、損害保険は一日〜一年程度の短期掛け捨てのものが多く存在します。両者の中間的位置付けである第三分野の保険期間は一年〜終身であるものが多いようです。

民間の保険会社は、保険業法による免許事業制により生命保険業免許を持つ生命保険会社と損害保険業免許を持つ損害保険会社が存在し、医療などの第三分野の保険は、両者とも取り扱います。

保険の起源

保険の起源は古代オリエント時代と言われています。古代オリエント(東ヨーロッパ・中東)では交易が盛んに行われていましたが、その交易は常に自然の猛威や盗賊・海賊などにより大きな危険を伴っていました。当時、これらの危険に備えて損失補填のため資金借り入れが行われており、このことが保険の起源だと言われています。

保険の仕組み

個人にとって病気・事故や火災などの被害は偶然ですが、集団全体で考えてみると長年の統計から事故発生の確率を予測することができます(大数の法則)。保険制度では契約者が十分多ければ一定の経験値(損害率)に収束するというこの法則を用い、危険率に見合った保険料を設定すれば収支が均衡するはずであるという統計的手法に基づいて運用されています。

この手法を元に保険会社の経費、手数料等を積み上げて実際の保険料が決定されています。しかし台風や洪水など頻繁な被害が発生すると保険制度の維持が難しくなります。つまり、一般に考える危険率を大幅に上回ると保険料の改定をせざるを得ず、保険料が変動する要因となります。

最近ではアメリカにおける同時多発テロ事件のような異常な事件が発生した際に、保険金の財源が底をつき破綻した会社も現れました。このような突発的な事件・事故で保険会社の経営は危機に陥る可能性があるため、現在では支払余力率(ソルーベーンシー・マージン比率)が公開されるようになっています。